松本市ロイヤルオーディオによるハイエンドスピーカー 日本のTAD社 TAD Compact Referenceを用いた新作の真空管アンプ、レコードプレーヤー、フォノアンプの試聴会でした。
デジタルとプリアンプはアキュフェーズ。
このアンプの原型は2010年5月にこれを開発された町野さんの富山市のご自宅や富山自作オーディオ倶楽部で聴かせてもらっています。
部屋もオーディオ専用のホール設計を取り入れたもの凄いものでした。
このアンプに使われた212真空管のサイズの異様は町野社長のインタビュー写真でわかります。
実は平蔵もアメリカWestern Electric社のと英国STC社の212を各2本づつ所有していたりします。
このアンプの特徴は上の内部写真でもわかるように、1400Vかけているプレート電圧回路ら高圧回路を全て自ら社長も務めたコーセル社のスイッチング電源を使っていることです。
コーセル社を知らない方はいないと思いますが、スイッチング電源の日本を代表するリーディングカンパニーで上場企業です。
もしスイッチング電源を使わずに、従来型の電源トランスを使った場合には90kgを超えるアンプになるところ、平蔵一人でも運搬できる20kg台の重量とスリムな筐体に収まっています。
町野社長は70歳。
同窓会で元気な同級生に共通しているのが仕事を続けていることとされ、自分が人生最後の80歳まで元気よく過ごすには好きなことを経営してみたいとコーセルの社長業を退き、CSポート社を富山市に設立。
同時にメルコ社(現在はPC関連で著名なBUFFRO社)のエンジニアからアキュフェーズ社のエンジニアとして製品全般の統括 平蔵の現用FMチューナーT-1000の開発らで辣腕をふるわれ、同社の専務取締役まで登り詰めた高松重治氏を技術顧問として迎えられました。
高松さんといえば、アキュフェーズの新製品発表らのオーディオ雑誌記事や、試聴会で何度も登場されているのでご存知の方も少なくないと思います。
平蔵が社会人1年目にCDプレーヤーの音の悪さに閉口して、無理して買ったアキュフェーズのセパレートCD DC-80L DL-81Lの設計者だったそうで、ここでお会いできるとは。
高級DACでは当たり前になったDA素子を16個並列使用してノイズフロアを下げる工夫も高松さんが編み出したのだとか。
現用のアキュフェーズFMチューナー T-1000のデジタルを使った変調回路も高松さんのアイデアだそうでびっくりです。
余談ですが、平蔵と25年も前の試聴会でお行き会いしたことを今でも覚えておられて、その当時の話や、音楽、オーディオ、ホール音響のことなどでこの日の晩、高松さん、CSポート社の町野社長、ロイヤルオーディオの丸山社長、オーディオ仲間のT氏らと大いに盛り上がりました。
高松さんの楽しそうなご様子がわかりますね。
皆様オーディオはもちろんですが、新しいレコードカートリッジのアイデアから、音楽やホール音響に造詣が深く、まさに音のプロそのものでした。
長くなりましたので、音質らは次回に続きます。