拙宅の新音楽室の唯一の吸音壁部分は低域部分の吸音だけあることはすでにリポートしたとおりです。
どの部屋もサーロジック社によると概ね残響周波数特性はこのようだそうです。
元ドラマーの自分からはバスドラムのヘッドの質感、ベースのチューニングらの様子をブーミングらなくタイトに再生できるかは大きなテーマです。
中高域は放っておいても、壁~カーテン、調度品らが吸音で後からいかようにも調整できますね。
サーロジック社村田さんによると、多く用いられる石膏ボードにクロス貼りはもちろん、柔らかな針葉樹壁やラワンら南洋の木材すらも高域を吸い取ってしまうそうです。
ところが低域の吸音は困難で、共鳴管や瓶のようなものを用いても、特定周波数しか吸音できないとされます。
新音楽室では後壁と天井を低音吸音部分としました。
迷路板。長さ2.9mの材の断面図。
単純に角材を間隔開けて設置ですと、低音の吸音もするほかに、中高域まで吸音してしまうことの防止が主眼です。
また梁の強度が低くても低域振動を出さない構造で、天井材単体が軽量化されるので施工の安全性も向上するそう。
MATRIX-401を後壁の梁上部に設置完了しました。
特性測定のために、20Hzフラットのサブウーハーが持ち込まれました。
残響特性は村田さんによるとベストになりそうです。
残りの後壁と天井はGW明けです。