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Channel: ゴルゴ平蔵のブログ
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YAMAHA NS-5000 自作では難しい技術面

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スピーカーを自作もした立場からは、その技術解説も興味深く聞いた。
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一つには、フルレンジの拡大という当たり前のことがかつてに少なからずの日本メーカーでは出来ていなかったということ。
(おそらく素材競争からのローからハイまでバラバラの材質の振動板)

それがザイロン繊維という東洋紡開発の防弾チョッキにも使う特殊繊維をウーハーからスコーカー ツイーターまで全面採用したこと。

同じ防弾チョッキ繊維のB&Wなどで使った黄色い繊維のケプラー繊維との違いを質問したら、速度がザイロンの方が明らかに早いそうです。

箱のFEM解析
ウーハーが前に出るときは、箱内の気圧が下がって一瞬側面が凹み 上下面が膨らむ。
これを高速演算時代になって見てわかるように解析できるようになったのはかつてない技術。
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このおかげでかつては経験則 推測 想像で行ってきたエンクロージャーの強度 補強方法も科学的に行えるなったそう。

R.S.チャンバー

このツイーター スコーカー裏に取り付けられた消音器。
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メインチャンバーで発生した共鳴のピークを長さが異なる左右2本の共鳴管で打ち消す新開発R.S.(Resonance Surpression)チャンバー(特許出願済)を装着。各ユニット本来のフラットな周波数特性を取り戻すとともに、音質的なデメリットの多いチャンバー内部の吸音材を排除して音楽のデリケートなニュアンスまでも克明に描写とあります。

たしかに消音周波数特性がストレートタイプと違い、ワイドでミッド ハイ帯域と一致している。
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これも最適な消音器は自作ではかなり難しそうです。
なお簡単なプラスチック製に見えるそうでチープと2chに書かれたことを気にしておられて、造形はもちろん、素材そのものの共振パターンから金属や鋳物らは考えられず、最適材質だそうです。


エンクロージャー内定在波の吸音アコースティックアブソーバー

21世紀に開発されたハイエンドスピーカーで真四角な直方体のエンクロージャーはこれ以外はないそうです。

真四角なおかげで、定在波の周波数も単純なパターンで発生。そこを吸音すれば綿のようなものを入れる必要もなくなるとアコースティックアブソーバーと名付けられた吸音器。
このノウハウ設計も簡単そうではなさそうす。
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実際のものはMDFの筒に綿が詰め込まれていました。

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