ドイツから直送のテレフンケン社 EL156真空管の実装チェックをしている平蔵です。
問題ないですね。
中後期のプレートがカーキ色のものより、初期のこの黒いタイプの音質が好きです。
新品に近いのでしょう。フラメンコギターの鮮烈な弦を掻き鳴らす音が、ソナスのガルネリ・オマージュから溢れるように飛びだしています。
箱に同封されていた1本毎に付いてくる保証書。
シリアル番号 チェックした者の氏名が直接サイン 買った者のメーカーへの届け出欄。
いずれもまず一般の真空管では見ないもの。
それもそう。民間用ではなく、もっぱら業務用 プロ用に卸されていたそうだ。
レコードのラッカー盤をカッティングしたカッターヘッドの資料によると。
上は1958年10月の記載のあるノイマンのステレオディスク・カッターヘッド Type ZS 95/45のパンプレットに記載されていた図です。
TELEFUNKEN-DECCA との表示があるので、この2社と共同開発されたものかとも思われます。
下はこのカッター・ヘッドに使用されるアンプについての部分で 2 x EL156 60Wと記載されています。
カルーショーが活躍していた頃のDECCAの名盤の数々がEL156でカッティングされていたのではないかと思うと、再生もEL156でとの感が強まります。
(そのために、オーディオ倉庫にはDECCAのステレオ モノの各カートリッジのみならず、オリジナルアームも所蔵しています)
ノイマンのカッティング・マシンの歴史については以下
こちらはEL156の定格及び特性表です。