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Channel: ゴルゴ平蔵のブログ
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危機に瀕するSACDメカ

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写真は、ネット上にあったTEAC社のオーディオブランド エソテリック社のVRDS-NEO「VMK-3.5-20S」※です。 

CD SACD読み取りメカで、これは門外不出でdCSら他社にも売られずに、同社トップモデル数機種に搭載とあります。 

エソテリックがSACD読み取りメカの他社への供給を完全に終了させた影響で高級デジタルプレーヤーメーカー dCSも最新機種はCDプレーヤーに戻ってしまったことを嘆きました。 

DACの電気基板は昨日今日の会社で開発できても、デジタル読み取りメカといった部分はTEACのような資本とテープ時代からのメカトロニクス技術の歴史がないと出来ないのでしょうね。 

山梨県にある富士吉田事業所で製造されているそうです。 
(写真はネット上での見学記から引用)
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見学された方によると、VRDSメカなど精密な金属加工から組立がされているそうで、ベテラン工が手作業で削り出しから行われていたそうです。 

不良があれば誰が行った作業が原因かわかるまでに徹底された、まさに下町ロケットの工場の様相ですね。 

以下は想像ですが、エソテリック TEACが2013年3月29日、世界的に有名なギターメーカーであるギブソン社(オンキヨーの13.4%を保有する第2位の大株主でもある)と資本・業務提携契約を締結することで合意。ギブソン社は株式公開買付けを行い、5月9日付でティアックを子会社化したのが原因と推測します。 

要は外資系に組み込まれたわけですので、部門毎 製品毎に厳しく損益が叩き出され、ただでさえ売れなくなったオーディオ部門の、それもマイナーなSACDのメカに損益からのメスが入れられたと推測します。 

好き嫌いはあれど、世界最高峰のCD読み取りメカでもありますね。 

自宅にエソテリックの営業マンと地元オーディオショップら来宅。 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1922478915&owner_id=8290003 

かつて使っていたCD読み取りプレーヤーの最高峰 P-0Sと比較試聴してこれを放出してP1に入れ替える決断に時間はかからなかったことを昨日のように思い出します。 

SACDになるとエアー感 演奏の雰囲気が見えるetc CDとは次元が異なる表現に腰を抜かして、家族を説得して清水の舞台から飛び降りる気持ちで注文したことが昨日のようです。 

もしかしたらエソテリックからすら消えてしまうかもしれない、このメカ搭載のSACDプレーヤー トランスポート。

無理をしてでも手に入れておかれることをオススメしたいです。 

このメカでないと出ない高次の表現は確実にありますから。 

※高精度ターンテーブルを使用し、ディスク回転時の面振れを補正することにより、読み取り精度を格段に高めます。P1は駆動回路設計をリファインしたVRDS-NEO「VMK-3.5-20S」を搭載。 スピンドルの軸受けには特別に選別された高精度ボールベアリングをペアで採用。ミクロン精度のジュラルミン・ターンテーブル、20mm厚スチール製ターンテーブルブリッジを搭載し、総質量は実に5.2kg。また、高磁束密度型マグネット駆動のコアレス3相ブラシレス・スピンドルモーター、銘機P-0の思想を発展させたスレッド送り制御、レーザー光がつねにディスクに垂直に照射される軸摺動型ピックアップなど、定評あるメカニズムをさらに磨きあげています。

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