当地で開催された田部井辰夫 ギターの神髄というコンサートにお誘いいただいて聴いてきました。
ハウザー1世
NHKらららクラシックで紹介されたクラシックギターの開祖でギター聖アンドレス・セゴビア。
彼の使ったギターがまさにハウザー1世の1937年製のこの左の田部井辰夫さんが抱えているギターそのもの。
彼の尽力なしには、クラシックギターがコンサート・ホールに不似合いの、田舎の楽器と見られていただろうと見る向きは多い。
彼はギターを、ピアノやヴァイオリンと同じような地位に引き上げようと努力し、世界的に演奏され、音楽学校で学ばれるような楽器にしようとした。
また、自ら演奏技巧の上達に励んだだけでなく、教育者として、後進のギター指導にも力を惜しまなかった。
コンサートホールは大きいので、音飛び、音離れがよい楽器でないと、後席まで音がしっかり届かない。
ドイツギター、ハウザー1世は現代的な意味でのコンサートスタイルの原点とされているそうです。
一世はウインナーモデルなど豊富な製作経験をもっていたわけですが、これにサントスのスパニッシュな香りを加味して、強靱でバランスのよいコンサートスタイルを完成させその後のコンサート用ギターの製作に多大な影響を与えた。
あえて最後尾で聴いたが、低音弦など目の前で弾かれているかのようにビンビンと音が飛んでくる。
高校生のときのピックアップマイクか電気増幅しないと体育館サイズの会場では使い物にならないフォークギターとは雲泥の差だ。
こちらは友情出演された岩村道康さんお使いの「エルナンデス・アグアド」。スペインギターだ。
ネックに特徴がある。
音色は明るく、陽気だ。スペインギターとドイツギターの典型的な違いかもしれない。
間のインタビューで、岩村さんが「ギターにも奏法、表現にも拘って、よい音色を出すこと、これがクラシックギターの醍醐味ではないですか。」と。
主宰者の須坂市のショップでエルナンデスも売られていた。
ハイエンドオーディオらの表現力チェックの引き出しがこのプライベートホールのオーナーでクラシックギター販売、ギター教室も経営する主宰者さんからのお誘いでまた増えた。
これも現在建築中の平蔵の音楽室の設計士さんがこちらのプライベートホールを手がけたことによる人間ご縁だ!
演奏曲