アマティにしても、ホーンスピーカーにしても、ローエンドまでたっぷりしたソースを大音量でかけても、リスポジの床からは振動は微塵も感じません。
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このALC板の上に2枚の複合素材を緊結させて乗せたのは良かったと思います。
ライブハウスでもホールでも、例えばロックコンサート、鼓童、鬼太鼓座などでは床の振動を感じるのに、全くです。
壁も天井もサーロジック社のパネルや迷路版を使って無共振化したのと同様の状態が床でも実現できているようです。
別所で、このALC-下地用構造用下地合板-フローリング床の構造を「バカではないのだろうか?」「フローリングの下に合板なんて将来浮いてくるからご愁傷様」と揶揄された方がおられました。
(本人に連絡済み)
しかし、「捨て貼り工法」と呼ばれる方法で普通に行われている施工方法です。
ALC板はコンクリート躯体の床とほとんど同じです。
コンクリート床になぜ下地が必要なのか。
それは、コンクリートにはフローリングを打つためのビスが効かないからです。また、コンクリート床は水平ではないので水平をつくるため、高さ調整をするためもあるのは施工の常道とされています
それは、コンクリートにはフローリングを打つためのビスが効かないからです。また、コンクリート床は水平ではないので水平をつくるため、高さ調整をするためもあるのは施工の常道とされています
さらに詳しくは http://wakeari-f.com/?mode=f17
このように普通に行われている当たり前の工事です。
下地合板はそもそも波打たないような性質のもので、それを多数の木ねじと接着剤でALC板と緊結されていますので、浮くことはないでしょう。
下地合板とフローリング材の結合についても同じです。
万が一浮いてきても、フローリング床から下の下地合板を貫いて、下のALC板まで貫通する長い木ネジでさらに緊結させる方法も念頭にあってのことです。
以下はスピーカーのエンクロージャーの板設計をどうするのかというのと同様で、絶対にこちらというものはないと思います。
あくまで自分の設計思想ということでお読みください。
床を桜にするか、カリンにするか、響きを重視するという立場もあります。
ただうちは現代スピーカーのエンクロージャーのように高剛性とダンプ作用で床、壁、天井を考えたので、TANNOYらの箱のように、それを響かせて鳴かせることはそもそも念頭にありません。
アマティの箱も基本は響かないMDFですし・・・金属を使った箱はともかく、木材系のB&Wら現代スピーカーも皆そうではないでしょうか?
その結果が、スピーカーの箱に触ってもブルブルしない、そうしてリスニング場所の床がまったく揺すられない結果に出ていると思っています。
音的には、例えばスティーリー・ダンの彩(エイジャ)でのスティーブ・ガッドのドラミング。
ロー、バスドラムらが尾を引くことなく、タイトに音が止まります。
これはドラマーの立場からは、ドラムのヘッド選びと中のミュート処理、マスタリングのときのをどうやっているのか聴いてわかるためにも大切だったと思っています。
(クラシック専門オーディオマニアの方々にはわからないかも?)
楽器型スピーカーの如く、床、壁、天井が共鳴する設計の部屋では、もしかしたら、この低域のパルシブなソースがだいぶ聴き取りにくくなると思います。
このような振動しない堅牢な床が確保できましたので、ソナス・ファベール/アマティ・トラディションの足下にはオーディオボードらを置かずに床にダイレクトに設置出来ています。
PS
このアルバムのドラム音処理(特にスネアドラム)は、日本のレコーディング&マスタリングシーンに多大な影響を与えて、当時はどのStudioからも、スネアドラムの「パン」という音だけ繰り返し鳴り響いていたそうです。
スティーリー・ダンに影響を受けて、日本のエンジニアは同じようなスネアドラムの音を再生できないか試行錯誤していたのですね。
それだけ革命的なマスタリングですので、より音質のいいSACD盤で聴いています。