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Channel: ゴルゴ平蔵のブログ
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さだまさしさんらの音楽プロディーサーのオーディオチェック方法

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以下さだまさしさんの音楽プロデューサー 八野さんのblogより、オーディオチェック方法 キラーソフトでのリスニングポイントが書かれていた。

オーディオマニアと共通の部分がある一方、だいぶ違う部分もあるので、参考に引用して紹介させていただきます。

ソフト製作のポイントがわかっておられるだけに強みがあるように読みました。


「リファレンスディスク」

最近、僕が使っているリファレンス・ディスクは、さだまさしの“Mist”。

まずトラック2の“赤い月”のイントロでレンジ感が確保出来ているか、各周波数帯域にデコボコがないか、イントロの最後近くに向かって各楽器がクレッシェンドするのですが、それが再現出来ているか、などを確認します。

歌に突入した後、左右のアコースティック・ギターや歌に変なクセが出てないか、ドラムのリム・ショットのヌケが悪くないか、または良すぎないか、直後のスネアとロー・タムのバランスとヌケは適切か、などを確認。

サビで左側に展開する1stヴァイオリンに対して、右の2ndヴァイオリンが適切な音量で追いかけているか、エンディングの全体の盛り上がり(パワー感や瞬発力)が再現出来ているかも重要なポイントです。

また全体的なリズム隊と弦のバランスもチェック・ポイントのひとつです。(リズム隊が大きすぎるとソリッドになりすぎますし、弦が大きすぎるとメロウになりすぎてしまいます。“赤い月”はミックス・ダウンでわずかにリズム隊を大きくしていますが、そうすることでややソリッドで緊張感があるサウンドに聞こえるように作りました。)

最終曲“かささぎ”では、イントロの弦、木管、ハープのバランス、ヌケを確認し、歌が始まったあたりで歌とピアノのバランスが適切でありながらも、ピアノの8分音符のフレーズが全て聴き取れるか、木管楽器が適切な音響空間で演奏しているように再現出来ているか、などを確認。

間奏直前のウィンド・チャイム、間奏最後のハープのバランスと音場感も確認します。
そして何と言っても、全体的な歌やサウンドの情感、熱さ、スケール感、感動をきちんと再現出来ているか、などが最重要なポイントになります。

これらがきちんと再現出来てなければ、様々なオーディオ・アクセサリーを使ったり、オーディオ機材のセッティングを追い詰めて、自分たちが作ったサウンドを正確に再現出来るオーディオ・システムになるように近づけて行きます。

再現出来ていれば安心して様々なジャンルの音楽を楽しめるようになりますし、勉強することが出来るようになります。やはりリファレンス・ディスクの存在は有り難いです。

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