ダイナミック・オーディオ5555各フロアの担当者チョイス 300万円オーディオ対決は4Fまで降りてきました。
■スピーカー : Franco Serblin <Accordo> ¥1,230,000(ペア)
■プリメインアンプ : Octave <V110 SE> \1,100,000
■ネットワークプレーヤー : ESOTERIC <N-05> \550,000
合計¥2,880,000
故フランコ・セルブリンの傑作といわれている現用のソナス・ファベール社のガルネリ・オマージュを使っている立場なので、同じセルブリンのアッカルドは腑に落ちる音で聞こえたのもけだし当然というべきだろう。
プレーヤーも拙宅と同じメーカーのエソテリックですし。
ここで確信したのが、他の階では大貫妙子さんのCDディスク使用。
こちらはメモリーデータ使用と違いますが、メモリーデータで十二分。
これからは欧米の流れも加速されてDISKがますます消えていきそう。
家庭でもESOTERICのVRDSメカのような物量投入がない限り、トレイにDISKを乗せる音質的意義もないだろう。
もっともガルネリ・オマージュは、輸入元のノアさんのドイツ ブルメスターのプレーヤー、アンプに繋げた音では何らの感慨もなく。
その後、こちらでオクターブ社の真空管アンプに繋げられたガルネリを聴いて購入を決めたほどなので、その時の音を思い出した。
ただ当時ほどの感動がなぜ生まれないのか?
もしかしたら、こちらの担当者インタビューにある内容と同じなのかとおもいました。
以下引用します。
5555/4F 天野:今回のシステムに関係のある話かどうか分からないんですけど、最近『山崎のシェリーカスク』を久しぶり、およそ10年ぶりに呑んだんですよ。これは別にそんなに珍しいものというのではないんですけど、実は僕が最初に衝撃を受けたウイスキーだったんですね。やっぱり美味しかったんですけど、正直いうと初めて呑んだ時の衝撃っていうのはなかったんですよ。
佐藤:うん。全ての体験は実は一回限りだからね。同じものを味わったとしても、それは実は一度しか味わえない。
天野:そうそう。そうなんですよ。でもね、初めて呑んだ時とは違って、今回はそれを呑んだ時、10年の間に呑んだそれぞれのウイスキーのことを思い出すことができたんですよ。
佐藤:何それめちゃくちゃいい話じゃん。つまり本当に普遍性を持ったものに出会うと、その出会いは仮に一回限りだったとしても、それ以後の体験に影響を与え続けるってことじゃん。
天野:そういうスピーカーです(笑
ところで隣に浜松のTom's labというところの無指向性スピーカーが展示されていたので、試しに上記アンプに繋げていただいた。
スクエアな箱だから出てしまうのか、傳評論家が「ボクシーな音」と評するのはこのことではという、箱内の定在波?でボン付く低音では低音楽器の質感がかなり聴きにくかった。
現在の同社モデルのエンクロージャーが台形になっているのは、かような背景があるからではと推測した。