ヒビノ音響のサイトから、マイクの集音指向性表です。
音楽収録では無指向性か単一指向性マイクが使われるとされます。
音場、奥行き、サウンドステージを出すには、このマイクと同様?逆特性で部屋にその音響を再現させるという観点からは
例えば例えばフォステクスのホーンツィーターT900Aの指向性特性
軸上 105dB
30度 102dB(基準から3dB落ち)
60度 95dB (基準から10dB落ち)
一方フォステクス社のドームツィーターのFT207Dの5KHzを見ますと
軸上 92dB
30度 91dB(基準から1dB落ち)
60度 89dB (基準から2dB落ち)
圧倒的にドームツイーターの方が指向性が広く、単一指向性により近いものがあります。
これが常々ホーンスピーカーシステムから精緻な音場が出ていたことはごく希で、ダイレクトラジエタータイプの方がよりサウンドステージが出来ている事例が多い。
現代ハイエンドスピーカーの少なからずが、バッフル幅を最小限にしたり(ソナス・ファベール社ら)、このようなサイドを大きく面取りしたり(AVALONら)、ツイーターらを自由空間に置く(B&Wら)。
こうして中高域に至るまでなるべく、音は広げて後ろにまで回り込ませる工夫をしている理由かと。
同じように、壁から離してスピーカーを設置、スピーカー間にオーディオ機器を置かないというのが現代ハイエンドオーディオのセッティングセオリーとされますね。
これも壁や間の機器からの強い一次反射を避けて、マイクの指向特性のとおりの音の広がりを出すことがサウンドステージの正確で自然な再生になるとの配慮と見て取りました。