Quantcast
Channel: ゴルゴ平蔵のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1949

後悔しない音楽室の壁材、床材、天井材

$
0
0
昨日図書館から借りてきた本です。
イメージ 1


建築関係コーナーには数百冊もの本が並んでいますが、案外このような材料を解説した本はごくわずかしかありませんでした。
イメージ 2
イメージ 3


上は床材について解説されたものです。
それぞれの特徴、価格、経年変化まで書いてあって、今になればもっと早いうちに検討しておくべきものだったと後悔しています。

素人考えで、スピーカーも箱にも使われる木材だから音質がいいだろうと採用しようとしたものは、経年変化で反りが出やすいなどと書いてありました。

これでは、このサーロジック社の施工失敗例のように、経年で床が根太から一部浮き出して、太鼓床としてタンノイ社のスピーカーを悪く鳴らした時のような低音の解像度はおよそ望めない、ボンボンした響きに繋がるおそれがあることに気づかされました。
壁も同様で、上の頁のサーロジック社によると、以下に強固に柱らを基礎に結合。
そうして床、壁、天井に至るまで強固に柱らに結合させて振動させないようにするのがオーディオにとっていかに重要か力説されています。

設計士さんも、このサーロジック社のサイトもだいぶ参考にされたとのことで、うちの床~壁~天井の材質は基本的に合板です。

例えば床材は変形は最小限に抑えられる「複合フローリング材」が予定されています。

複合フローリングは基材の上に木目調の印刷をしたオレフィン樹脂シートを貼ったものとされます。

凹みにくく、耐水性もあって表面が汚れにくい、ペット(犬)が足を滑らせない配慮などがあるとされます。

10人が10人口を揃えて、石膏ボードの上にクロス貼りは音が悪いから避けなさいとされて、これは自分の現在の音楽室の失敗例になっています。
石膏で作られたエンクロージャーは聞いたこともありません。

危惧としては音響には表面の音が乗るとされる解説もあって、こんなオレフィン樹脂シートのような化学物質や、合板の接着剤の音が乗るから無垢材に拘る例もあるようで気になります。

エンクロージャーの響きを重視するあのソナス・ファベール社ですら、今はMDF材という木粉を接着剤で固めたものを使っています。
B&W,モニターオーディオ社ら現代で評論家から多くのオーディオエンスーが評価しているメーカーも同様の材質でしょう。

いずれも箱の共振を嫌った思想で、高いS/Nを求めて音場情報まで正確に提示させようという発想ですね。

なら部屋もサーロジック社のとおり、床や壁ら変形しない合板でリジッドに固めるのが正解のような気もします。その辺を今日の設計士さんとサーロジック社との打ち合わせで聞いてみたいところです。

最後にアドバイスいただいたこちらの方の弁に共感するところがあるので、全文を引用いたします。
()内は平蔵追記

「高価な機器を買う前に・・」
より良い音を聴きたい、より良い映像を見たい、というのは、ホームシアターを趣味としている方々の共通の願いと思いますが、ここであえて、機器を設置する環境が一般的に軽視されているのではないかという問題提議をしてみたいと思います。それは、数々の友人宅を見たり、私自身の経験から、機器を設置する環境(=部屋)は機器以上に重要なホームシアターのコンポーネントであり、部屋のポテンシャル以上の音はいくら機器をアップグレードしても出ないという理解を持つに至ったからです。

(アキバのハイエンドオーディオで著名な店がスクエアな空間で、ルームチューン材に関わらず多く発生していた定在波、フラッターエコーに高価な機材の意味がないと気づかれたことがきっかけ)

 一般に再生する音声や映像の質の向上というと、すぐに機器のアップグレードに話が直結しがちですが、常に部屋の環境改善に予算を割くオプションを選択肢に入れておいたほうが良いと思います。

 例えば、現在八畳の和室(襖つき、ガラス窓つき)にオーディオをセットしていて、百万円の予算があったとします。こういう部屋は音響にはもっとも厳しい条件が揃っていますが、部屋をそのままに百万円をコンポーネントにつぎこむ場合と、部屋のリフォームに百万円をかけた場合、両方に予算を配分した場合では、同じ百万円でも聴ける音はぐんと違ってくるでしょう。

 もともと畳の部屋は音の解像感、ひいては音場感には不利ですが、さらに太鼓効果のある襖が中低音を痩せさせ、ガラス窓が中高音に癖をつける、こういった部屋では、百万円のコンポは実力を発揮する術はありません。床をフローリングに変え、襖を重い合板戸に取り替え、窓を二重にして吸音カーテンをつり、天井に吸音材を配置する。こういったリフォームによって部屋のポテンシャルはぐっと上がります。その上でAV機器のグレードアップを検討することが、音質を向上させる本当の近道だと思います。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1949

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>