TIASでも個人的には最高コストパフォーマンス賞としたテクニクス。
その時と同じセットのデモでした。
今回はさらにわかりやすく、同社に一見外見は似たように見えるレコードプレーヤーの違いが部品を客席に回されて説明されました。
1200シリーズ最上位のSL-1200Gのターンテーブル
真鍮とアルミダイキャストの貼り合わせで、ターンテーブルの鳴き止めがしっかりされて、トンカチで叩いても「コツコツ」鳴るだけです。
そうして車のホイールでも行われる振れ取りという真円バランスを出すためのバランス調整が1個1個なされています。
このターンテーブルでは2カ所くり抜かれてバランス調整がされていますね。
SL-1200GR 148,000円のターンテーブルはアルミダイキャスト単体で明らかに軽かったです。
モーターもGはゴギングが発生しないコアレス・ツインローターモーターでのダイレクトドライブ。
GLはコアレスなど同様でありながら、シングルローター
そうして足が亜鉛ダイキャスト＆高減衰シリコンダンパーの1200Gに対して、シリコンラバーのGR。持ってすぐわかるほど亜鉛ダイキャストの方が重く鳴きません。
アームはGがマグネシウムを2倍に圧延した軽量パイプに対して、GRはアルミパイプ。
総重量はGが約18kgに対して、GRは約11.5kg
ちなみに技術によると、Gはこのとおりのターンテーブル重量だけにDJ用には使えず、ただちに腱鞘炎でしょうと(^_^;)。
プリメインアンプ SU-G700は70W×２（8Ω）デジタルアンプです。23万円。
スピーカーSB-G90は1本249,000円と一般的に頑張れば買える現実価格。
それでいて、最上級スピーカーより音場感が豊かで、低音の絞まりもあります。
レコードプレーヤーの比較では五輪真弓、恋人よで行われました。
声の実在感のみならず、奥行き感、何より元ドラマーの平蔵からはバックのドラムの音がGは生々しいのに対して、GRはスネアドラムの音らにやや人工電気臭を感じました。
長く音楽を高音質ならGを自分も進めたいです。
なお、これら同社の機器を開発するにあたっては、ベルリンフィルのレコーディングをしっかり見学して発信側の音作りを学んだり、実際にそのスタッフに機器を聴いてもらって、改善点を抽出しているそうです。
アンプらの足もTAOCに外注されていて抜かりは無く、このサブウーハーまで備えた10万円ラジカセにはキャンペーンでこの白いTAOC製オーディオボードが付くそうです。
たしかTAOCはアキュフェーズ社のアンプ類の足も担当していたような・・・
値段を考えるとやはり今回もベストパフォーマンス賞はテクニクスさんです。
なお懸案にさらに上位モデルのSP10プレーヤーの発売は6月くらいになりそうなこと、相当な物量がかかるので、値段は100万円近くなりそうで、コストダウンに努めている最中だそうです。