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他人動作真似は役立たず・4スタンス理論 エクササイズ編

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65歳にして3時間切りマラソンを目指してトレーニングのジム仲間から役に立つよとお借りした本を読破しました。
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著者略歴もオリンピック関係らしっかりしています。
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人によって、身体の使い方にも、4種類の個性が存在します。

スポーツトレーナーの、廣戸聡一さんが提唱している
レッシュ4スタンス理論では、
  • 「つま先重心」か「カカト重心」
  • 「内側重心」か「外側重心」
  • 「クロスタイプ」か「パラレルタイプ」
によって、
「A1タイプ」「A2タイプ」「B1タイプ」「B2タイプ」
4つタイプに分類しています。
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『レッシュ4スタンス理論』は、
「スポーツ理論」や「運動理論」ではありません。

人間が、日常何気なく行っている
「歩く」「しゃがむ」「立ち上がる」といった
動作をつかさどる身体理論です。


歩き方ひとつをとってみても、人によって異なります。
それは、人によって 動作をするための軸が異なるからです。

例えば、野球のフォームでも、
イチロー選手の様に、
「前足に運動軸を作って スイングするタイプ」や、
松井秀喜選手の様に、
「後ろ足に運動軸を作って スイングするタイプ」という様に、
おのずとスタイルは異なってきます。


『4スタンス理論』は、
人間の身体特性には、4つのタイプがあって、
その
「タイプ別の 特性にあった身体の動かし方をする事が、最も精度を高めます!」
という理論です。
  • A1タイプ
    つま先重心・内側重心・クロスタイプ

  • A2タイプ
    つま先重心・外側重心・パラレルタイプ

  • B1タイプ
    カカト重心・内側重心・パラレルタイプ

  • B2タイプ
    カカト重心・外側重心・クロスタイプ
たとえば身体をひねるという動き方でもA1とB2タイプでは動きやすさとしてはこれだけ違うとされます。
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主導権は体幹にある

手足は、簡単に動かすことができますが、
手足が先行して動くと、一瞬にして安定を失い、
身体はバランスをとろうと、意思とは違う動きを始めます。

安定を失えば、再現性が著しく落ちます。
「それをカバーするために、必要以上の力を使ってしまう」
という悪循環が生まれます。

いつでも、自分の力を最大限に発揮するために、
「体幹主導」の身体の使い方を 身につける事が重要です。


安定を得るためのポイント

身体を、安定させるために
必要不可欠な
5つのメインポイント
(①首の付け根 ②みぞおち ③股関節 ④膝 ⑤足首)と、
3つのサブポイント
(①肩 ②肘 ③手首)が存在します。
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この、5つのメインポイントのうち、
3つ以上を、地面に対して 一直線に揃えて立つことで、
体軸が安定します。

当然、安定した分だけ リラックスもできます。

タイプ別 体幹の動き

つま先重心とカカト重心

Aタイプ(つま先重心)は、
②みぞおち-④膝-⑤足首を、
身体の前側に揃えて軸を作ると、
しっかりした安定感と強い出力を、自動的に得る事ができます。

みぞおちと両膝を結んだ三角形で、
体幹を意識すると、大きな動きをします。
そして、
肋骨はUの字を描くように、伸び上がるイメージを持つと、
さらに大きな可動域が得られます。
タイプ別 体幹の動き 
Bタイプ(カカト重心)は、
①首の付け根-③股関節-⑤足首を、
身体の後ろの運動軸線上に揃えて軸を作ると、
しっかりした安定感と強い出力を、自動的に得る事ができます。

両肩と両股関節を結んだ、体幹そのものを意識します。
そして、
腰を地面と水平に回すイメージを持つと、
さらに大きな可動域が得られます。

内側重心と外側重心

同じAタイプ、もしくは Bタイプの中でも、
内側重心か、外側重心かによって、さらにタイプが分類されます。


「内側重心(タイプ1)」は、手足の内側、
指ならば 人差し指と中指を中心に、バランスをとっています。

対して、
「外側重心(タイプ2)」は、手足の外側、
指ならば 中指と薬指を中心に バランスをとるのが特徴です。

クロスタイプとパラレルタイプ

AタイプBタイプ1タイプ2タイプの他に、
「クロスタイプ」「パラレルタイプ」の違いがあります。


「クロスタイプ」が、身体を回転させる場合、
体幹をクロスさせる様に、斜めに伸び縮みします。

対して、
「パラレルタイプ」の場合は、同じ側が伸び縮みします。


違う言い方をすると … 

クロスタイプは、
身幅の中で、片方に寄って半身を切り、、
その逆へ寄せることで、身体が入れ替わります。

一方、パラレルタイプは、
背骨を中心に、左右を入れ替えます。


この「クロスタイプとパラレルタイプの感覚の違い」は、
まったくと言っていいほど、共感できない世界観です。
4スタンス理論には、
AタイプとBタイプ、1タイプと2タイプの他に
「クロスタイプ」「パラレルタイプ」があります。

A・Bタイプは前後、1・2タイプは左右で分類されます。

しかし、
このクロスタイプパラレルタイプは、
異次元の違いほどの、感覚の違いがあります。

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正反対と思える
「A1タイプと B2タイプ」「A2タイプと B1タイプ」ですが、
それぞれに 共通点もあるのです。

A1タイプB2タイプ「クロスタイプ」
A2タイプB1タイプ「パラレルタイプ」に属します。
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クロスタイプとパラレルタイプの特性

試しに、
ランニングする時の、腕振りをしてみてください。

クロスタイプは、身体の前で腕を交差させて振ります。

対して、パラレルタイプは、
右手が右肩の前、左手が左肩の前に、直線的に腕を振るんです。

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クロスタイプの特性

クロスタイプは、身体を斜めに使い、
左から右、右から左へと身体の入れ替えを行うのが最大の特徴です。

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そのために、
獲得した軸を、前後もしくは左右に移動します。
軸を移動させる事で、
身体がスムーズに回転し、大きな可動域を得られます。

胸側の感覚

クロスタイプは、「胸側」の感覚がとても重要で、
胸側に「たわみ」があることで、
安定の中に、リラックスが得られます。

クロスタイプは「うねり」

クロスタイプは、「うねる」ことが重要です。
「うねり」を失うと、
体幹の可動域が極端に減ってしまって、
タメができなくなり、固くて単調な動きとなってしまいます。

パラレルタイプの特性

パラレルタイプは、
身体の中心線がブレないように、
右側と左側を出し入れするのが最大の特徴です。

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そのために、獲得した軸を移動させずに、
その場でスピンするように 身体を入れ替えます。

こうする事で、
身体がスムーズに回転し、大きな可動域を得られます。

背中側の感覚

パラレルタイプは、「背中側」の感覚がとても重要で、
肩甲骨を少し近づけるよう 意識すると、
安定の中に、リラックスが得られます。

パラレルタイプは「しなり」

パラレルタイプは、「しなる」ことが重要です。
「しなり」を失うと、
体幹の可動域が極端に減ってしまって、
身体のキレを失った、リズム感のない動きとなってしまいます。

クロスタイプとパラレルタイプの世界観

クロスタイプとパラレルタイプの違いは、
「イメージが湧かない」どころか、
「言っている意味がわからない」ぐらいの違いがあるんです。

クロスタイプ「ゆったりとした曲線的な動き」に対して、
パラレルタイプ「シャープで直線的な動き」になります。


アドバイスをする時も…

クロスタイプは、「身体を丸く使う」とか、
「直線的に使わない」などが受け入れやすいです。

パラレルタイプは、「身体を起こして使う」とか、
「真っ直ぐ振る」などが受け入れやすいでしょうね♪


前と後ろ、右と左の違いではなく、
異次元の感覚の違いと言っても、言い過ぎではありません。

この世界観を知ることは、
「自分らしさを引き出す重要な鍵」となります。

体幹主導と末端主導の分かれ道

すべての動きは、
体幹が支配し、末端は それに追従してきます。

決して、末端の動きに身体を合わせてはいけません。

体幹主導で、動けるようになれば、
末端の筋力(アウターマッスル)を、使ったものではなく、
身体の内側(インナーマッスル)から、湧いて出てくるような強い出力を、
自動的かつ連続的に、感じることができます。

超えられない個性の壁

先に挙げた、大きく異なっている
イチロー選手と松井秀喜選手のフォーム。

両者とも超一流プレーヤーですが、
イチロー選手は「前でさばく」A1タイプで、
身体を前側へ移動させて、ボールを捕らえます。

対して、松井選手は「ためて放つ」B2タイプで、
身体の近くまでボールを呼び込んで捕らえます。

イチロー選手の屈伸運動や、
ルーティン(毎回行う同じ動作)の動作からも、
自分本来の動きができる様、
入念な準備を実践している事が見てとれますね。


人間の身体特性は4種類に分類され、
「自分本来の身体特性と異なるタイプ」の人の真似をしても、
繰り返し安定して、同じ動作をする事は困難です。

また、
その個性は先天的なものであって、自分の意思で選択する事はできません。

「自分本来の身体の動かし方」をする事が、故障や怪我の防止にも役立ちます。
以上 http://msm-c.net/3092.html より引用

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