外耳道の耳穴型を取って、各自の耳穴にフィットするイヤホンを作るカスタムIEM系。
完璧な遮音でミュージシャンの耳を守りながら、演奏を確実にモニターさせる21世紀プロモニターの標準になりましたね。
平蔵も須山補聴器 FitEar MH335DWというカスタムIEMイヤモニを気に入って愛用中です。
こちらもかつてのアメリカ ユーロ 日本に対して、中国 韓国系の台頭が目立っていました。
その中でも個人的に注目したのは米国シカゴのセンサフォニックス社のイヤモニ。
注目点は二つです。
一つは筐体がシリコン製であること。
メーカーによると、耳は感覚器官ですから、それだけ異物による刺激に対しても敏感です。センサフォニクスでは、視聴の快適性の向上のために、あえて加工の難しい「ソフトシリコン」をイヤーモニターのシェルの材料として採用しています。ソフト素材と銘打っているメーカーは他にもありますが、純正の医療用シリコンだけを使ってカスタムイヤーモニターを製造しているのはセンサフォニクスだけです。
軟らかい素材であるだけに、はじめは装着にコツを要しますが、一度ソフトシリコンの快適性・遮音性に慣れればプラスチック(アクリル)製に戻る方はあまりいないでしょう。
もう一つは2ウェイを基本にやたらBAドライバー数を増やしていないこと。
これは同社のイヤーチップモデルですが、1+1の2ウェイドライバーとされます。
デザインもいいですが、中国系らが低音 中音 高音 4×4×4の12ドライバーなどのトップモデルをひっさげて登場する中、シンプルなユニット構造の良さもあったと聴きました。