昨日30分以上に及ぶ手術前のムンテラが終わりました。後は3/9の手術日の前日からの10日間に及ぶ入院になります。
実に詳しい手術の説明をいただいて、あらためて信頼していい先生と思いました。
再手術が嫌われるのは、一旦手術した神経での再発は椎間板ほか周りの組織との癒着が大きいことが多く、神経にダメージ与えることなく椎間板を取り除くテクニックが大きくなるからだそうです。
こちらは7年前の腰椎です。
L4,L5と呼ばれる椎間板2箇所から飛び出た椎間板が脊柱管内に飛び出して、黒い神経束を押して圧迫していることがわかります。
これが7年前の手術(ラブ法)できれいに除去されています。
こちらが最近の同じ場所です。一番下に着目ください。
7年前(上)と現在(下)を並べてくれました。
手術が成功すれば、ヘルニア再発率は2%という中、この2%に入った理由は年間2万キロ超という実に長い間ロードバイクらに乗り続けたのが原因というのはすでに日記にしたとおりです。
腰椎への負担は、寝る>立つ>座るの順に負荷が増すそうです。何となくイメージも出来ますね。
ところがさらに前傾は曲げられた腰椎と腰椎の間の椎間板が常に一方が押しつぶされている姿勢です。
これを長時間、長期間繰り返せば、その反対方向に椎間板が押し出されてもおかしくないというメカニズム。
それも自転車は常に同じ姿勢を強いられます。
職業ドライバーに腰痛が多い以上の腰への負担ですね。
ヘルニア手術はヘルニア患者の10%未満というのに手術に踏み切った理由は、
・今後は自転車も含めて多用なスポーツに再チャレンジしたいこと
・1時間座りっぱなしですと腰に違和感が発生してそのままの姿勢でいられず、仕事に支障が発生するおそれがある。
・体操その他で改善方向になることはなく、改悪方向であること。
・時期を失すると、完全に潰されてダメージを受けた神経そのものが損傷して、もはや手術でも回復しなくなることなどからです。
ところで、薬剤師さんの車椅子。
唯一ザイロン繊維をスポークに使うスピナジー社のホイールと一瞬で気づいたのは自転車趣味だからでしょうか。
ザイロンのクッション性が素晴らしく、ステンレスら金属系スポークと違って軽量で良いそうです。
ところで今後のヘルニア手術、ヘルニア治療には大革命が起きます。
アメリカでは認可されて、女子プロゴルファーの岡本綾子選手(ゴルフ、テニス、卓球といった腰をひねるスポーツもヘルニアら腰痛の原因)が受けた治療法がもうそろそろ日本に導入されます。
これは平蔵が脊柱管に造影剤を長い針で入れられている様子です。
これが注入される薬剤がタンパク質分解酵素「パパイン酵素」になるそうです。
それで飛び出た椎間板を溶かして取り去るのだとか。
再々発も困りますが7年後、10年後?もし再々発することがあればこの方法が適用されるようになっていることを祈ります。